ブログ

強迫性障害による現れとは

恐ろしい状況が頭に浮かび(強迫観念)
それを振り払う行為(強迫行為)を
何度も繰り返してしまう。

そのような一連の行為のために
時間を割かれ、極端な場合には
一日を無駄にしてしまう…

このような辛い状況を抱えて
毎日を過ごしている方がいらっしゃいます。

「強迫性障害」という精神疾患を患うと
自分でも「不合理で意味のない行為だ」
と思っていても、コントロールがなかなか効きません。

そして
その現れは様々で、多岐に渡ります。

ここでは、その中のいくつかを紹介致します。

①不潔恐怖

実際に汚れているものを触った時
人は手を洗いたくなります。

それは
自分の身を守り大切な人を守るためにも
大切なことになります。

しかし
汚れているかどうかも分からないものも
「汚れているかもしれない」と思って
常に洗いたくなり
極端に感染症を恐れたりするようになると
『強迫観念』としての現れとして考えられます。

そこから
手洗いや、入浴などの行為を
繰り返し行ってしまう『洗浄強迫』
につながっていくことにもなります。

『洗浄強迫』は
何度洗っても洗い足りない、という感覚となり
不安が取り除かれることが難しくなります。

②加害恐怖

「誰かを傷つけてしまったのではないか」
という不安が膨らんでしまい
恐ろしい気持ちを抱いてしまう
『強迫観念』になります。

例えば
車を運転中に
交差点で動いている人を見た時に
「今、人が飛び出してきて
轢いてしまったのではないか」
という恐怖にかられることがあります。

「実際に起こるはずがない」
と自分でも思っていても
その思考が信じられなくなり
『轢いてしまった』というものが
現実のように感じてしまうのです。

そして
その『強迫観念』によってその交差点に引き返し
事故が起きていないかを確認しに戻るという
『確認行為』につながります。

③縁起恐怖

『縁起を担ぐ』ということは
誰にでも経験があることではないでしょうか。

そして
『縁起が悪い』と思ってしまうことも。

『縁起恐怖』は
この『縁起が悪い』『不吉だ』
と感じるものに対して
極端に不安が膨らんでしまう状態です。

その不安をかき消すために
様々な『儀式』を行うことになります。

・ある言葉を唱える
・手を洗う
・行動をやり直す

などいろいろです。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

何かに対して
不安や恐怖を感じることは
誰にでもあります。

そして
その不安や恐怖から逃れるための
オリジナルの方法も
あるのではないでしょうか。

『強迫性障害』は
その『延長線上』にある
ということになります。

そして
行為を行えば行うほど
症状が悪化してしまいます。

『強迫観念』も『強迫行為』も
止めることが難しくなっていきます。

では
どのようにしたら『強迫性障害』を
緩和することができるのでしょうか。

次回の記事で
考えていきたいと思います。