臨床心理学者の河合隼雄先生の「心の処方箋」の中に
このような言葉があります。
「臨床心理学を専門にしていると
他人の心がすぐわかるのではないか
とよく言われる。
私に会うとすぐに心の中のことを見すかれそうで怖い
とまでいう人もある。
しかし実のところは一般の予想とは反対に
私は人の心などわかるはずがない
と思っているのである。
一般の人はちょっと他人の顔つきだけで
「悪い人」とか「やさしそうな人」とわかったように思う。
ところが専門家は
ひょっとしたらその逆かもしれないと考える。」
(河合隼雄「心の処方箋」より抜粋)
私が心に留め置いている言葉の一つです。
「人の心が分かる」という言葉が
どれだけ傲慢なものなのか…
ということを思い知らされます。
「言い訳」ではなく
分からないからこそ
より丁寧にクライアント様と接し
寄り添っていく必要がある
ということです。
様々な角度から
その方を「知ろうとすること」が
大切だと感じています。
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