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傍観者効果

いじめの現場や交通事故、大勢の会議などにおいて
「傍観者効果」というものが現れてしまいます。



一人の時には行動を起こすのに、大勢の中の一人の状況では
行動を起こすことが難しい、という現象になります。



ここでいう「傍観者」は
元々自分の興味のあるものにしか意識を向けない「無関心さ」ではなく


「傍観」している最中にも「大勢の中で関わることによる何らかのリスク」による葛藤があったり
 

無意識的に行動が抑制されてしまったりする、ということです。



このような心理的作用があることで
様々な意味で「救える人も救えない」

ということが起きてしまうこともあるのではないでしょうか。


 

教員の時、水泳授業の開始前などに
救命法の訓練が行われたことを思い出しました。



要救助者を発見した際、発見した人が主体となり
周囲の人たちに具体的な指示を出す工程があったのです。



「あなたは119番をして救急車を呼んでください」
「あなたはAEDを持ってきてください」

などの内容だったと記憶しています。


その時にも
大勢の中に「だれかOOしてください!」と叫んでも
回避する人がほとんどかもしれない…
という思いはありました。




人のもつ心理的作用により「傍観者効果」が生まれる
ということを知っていることで


「何でみんな動いてくれないの!」というような
焦りやいら立ちが少なくなっていくでしょう。


また、「自分の話など、誰も聞いてくれない…」というような
自分で自分の「自尊心を傷つけてしまう」ことや
「周囲を責める感情」も和らいでいくことにつながります。




大勢の中に入った時には
個別に対応する状況とは変わってしまいます。


「傍観者効果」を知った上で、アプローチを変えていく
ということも大切ですね。

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本日も最後までお読みいただきまして
誠にありがとうございます。

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