アメリカ国立科学財団(2005年)によると
人は1日あたり1.2万〜6万回の思考を行なっているとのことです。
そして、 1日の思考のうちの約9割は前日と同じ内容を繰り返しているそうです。
さらに、約8割はネガティブなものというデータとなっています。
思考の回数にも驚きですが
ほぼ同じ内容を繰り返していて、
約8割もネガティブな内容ということに
衝撃を受けます。
認知行動療法の考え方では
「思考・感情・身体症状・行動」は、互いに密接に関連しています。
つまり、考えた内容やそれに対する捉え方によって、感情が動かされ
さらに、そのことが身体に影響したり、その後の行動を左右したりすることにも
つながるということです。
例えば
「明日は月曜日。学校(仕事)嫌だな~」
と考えれば(自然発生的に)
不快感を覚え、憂鬱な気分にもなるでしょう。
そして
その感情が強まれば
それが体に影響を及ぼし
お腹が痛くなったり
頭痛や吐き気まで出てくることも
ありえることです。
その結果、今まで楽しく遊んでいたのに
ベッドに横にならなくなってしまうかもしれません。
その逆に
「必要なことを放り出して」
気分晴らしに外出したりすることもあるでしょう。
大人なら
仕事への不安が沸き起こってきた為に
それを解消する手段として
お酒やたばこが急に恋しくなってきたり。
このように
単体では存在せず
様々な領域に関連する「思考」を
人は毎日膨大な回数行っているということです。
ただ
全てのサイクルが「思考」から始まるというわけでもなく
「行動」が他の領域に影響を及ぼしたり
「身体症状」から始まったり
ケースは様々です。
そして
各領域が関連しあい
自分自身ではどうすることもできないほどの
「悪循環」にはまってしまうことにもつながっていきます。