絶えず不安が沸き起こり
苦しい思いをされている。
そのような方がいらっしゃいます。

いつもは大丈夫でも
ちょっとした環境の変化
心身の疲労の蓄積
などにより

突如として、不安に駆られたことを
経験されている方も多いのではないでしょうか。

「ああなったらどうしよう こうなったらどうしよう」
「あの対応はどうだったのだろうか」
「過去のあの嫌な出来事が頭から離れない」

そして
その思いはどんどんふくらみ
現実離れした不安へと巨大化していく。

その状態は
その思考に着目し、執着することで
視野が狭くなっている状態です。

もちろん
そのことに気づいていらっしゃる方も
大勢いらっしゃると思いますが

いざ
その状態に陥ると
そんなことはどこかへ飛んでいってしまうのです。

マイナスな思考へ思考へと
自動的に進んでいってしまうのです。


ですので
自分の思考が
今どのような状態なのか

自分から離れた位置から
観察していくことが大切になっていきます。



まずは
「あっ！」
と気づく必要があります。

「今、いつもの思考に陥っていた…」
と…

その状態、状況に気づき
ひとまず
その思考から抜け出すことが大切です。

それには
ご自分の思考に
意識をもっていなければなりません。

すぐに気づけるようになれば
それは習慣となっていくでしょうが、
はじめはそうもいかないかもしれません。

たとえば
目に見えるところに
自分なりの言葉やマーク
イラストなどを書いておいて
自分の思考に意識を向けやすくするのも
一つの方法でしょう。


そして、マイナスな思考に気づいたら
「思考よ、止まれ！」
と毎回のように呪文を唱えたり、

ご自分の大好きなものを
食べたり飲んだり、アロマの香りをかいだり
することも効果的でしょう。

肌触りの良い
クッションなどを抱きしめるのもいいでしょう。

ただし
体内に入れるものに過剰に依存してしまうと
別の害があることも十分注意してください。

とにかく
その嫌な思考から
素早く離れてください。


そして次のステップとして
ご自分を観察し
不安の根本を見つめることも大切です。

メモ帳に、すぐにどのような思考だったのか
そして、どのような感情だったのか
思うがままに書いていくこと。

視覚化していくことで
気持ちが楽になるだけではなく
ご自身の思考パターンを知り
そこに変化をもたらすことができるのです。

頭の中だけで行おうとしても
難しいでしょう。

思考や感情はどんどん変化してしまい
1秒前の思考や感情は
どこかにいってしまいます。

つかまえておかないと
観察していくことは難しくなってしまいます。

このような
一連の「行動」を
身に着けていくことも
不安から自分を遠ざけていくことの
一つのアイデアとなるのではないでしょうか。