「あの人は、私を嫌っている!」
それは本当のことでしょうか?
そのように考える「根拠」となること
「そうではない」と考えられる「反証」
この2つを書き出してみましょう。
それをまず比べてみるのです。
ただ、こう言うだけでは
書き出せないことがよくあります。
「反証」は
もう「私は嫌われている!」
と決めつけているのですから
「そうでない事実:嫌われていなという事実に基づいた事象」というものが
なかなか浮かびません。
人は、自分の考えたいように考え
その考えに沿った情報ばかりを集めてしまいます。
「確証バイアス」と呼ばれています。
「嫌われている!」と思っているのに
「実は嫌われていないかも…」と思えるような事実を思い起こすのは…
そして、「根拠」となるものを出すのも
これまたコツをつかまないといけません。
事実とはかけ離れた
ご自身の「思い込み」
を出してしまう可能性も高いでしょう。
ただこの段階で
「思い込みかも」というご自身の気づきにつながることも
よくあることです。
認知行動療法の手法なのですが
ワークシートを渡して
「さあ、やってみましょう」
では進みません。
カウンセラーと一緒に
ゆっくりと落ち着いて
一つ一つ検討していくことが大切になっていきます。