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リアルに感じることができるのは 「今だけ」

昨日は、「夏至の部分日食」ご覧になられたでしょうか?
西日本ほど重なりが大きかったようです。
私は仕事の合間に少し見上げたのですが、日食グラスはなく
雲うっすらの中でも太陽はまぶしく、危険を感じたので早々に退散致しました…

さて、本日は「リアルに感じることができるのは『今だけ』」と題して
「脳の曖昧さ」についてお伝えしていきます。

私たちは、日々様々なことを考え、体験しています。
その中には、とんでもない苦労の連続だったり、逆に幸せの絶頂を迎えていたり
することがありますよね。

例えば、現在は役職もつき、大勢の部下を抱えている方がいらっしゃるとします。
その方も、当然新人時代はあり
会社に入りたての頃は毎日が覚えなければならないことの連続であったはずです。

顧客のこと、仕事内容はもちろんのこと、書類の保管場所、必要な文具の置き場所など
全ての事が分からない状態です。

そのような中、この方も、時には怒られてへこみ
時には誉められ有頂天になるような時もあったかもしれません。

そのような新人時代を経て、現在があるのです。

みなさんも思われるように、そのことは、当たり前のことなのです。


しかし、その新人時代のことを酔った勢いで部下に話す時
その内容は本当に不確実で、正確さに欠けることになるのです。

「新人の時は本当に大変だった! ○○もあったし、△△なこともあったよ。
・・・・・」と話すのですが、その内容は、やはり正確ではないのです。
どこかに誇張が入ったり、話さないことがあったり…

これは、意識的に行うこともありますが
多くの場合は、脳が勝手に記憶を変換してしまい
事実でないことも、当の本人はあたかも本当にあったことのように話してしまう
ということがあるのです。

そして、その時の考えや感情、体感覚などは、「リアルに感じる」ことが難しいのです。
本当にリアルに感じることができるのは、「その時」だけなのです。

ですので、自分が大変であった新人時代を「リアルに感じる」ことは難しいことから
新人さんに「こんなこともできないのか!」と平気で言えてしまう人がいるのです。

頭では「大変だった」とは思っていても
その大変さを ❝今❞「身に染みて感じることは難しい」ので
思わず出てしまう言葉であり、言わなくても思ってしまうような
ことにもなります。

「脳は曖昧」です。
しかし、その曖昧さ故に助かることもあります。

あまりに辛い体験を、いつまでもリアルにそのまま感じていたら
私たちはどうなってしまうのでしょうか…

「日にち薬」「時間が解決してくれる」などの言葉があります。
本当の意味での「解決」と言うものは個々の内容や本人によって違いますが
ただ、これらの言葉は
「脳の曖昧さ」を良く表している言葉なのだと感じています。


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